帯状疱疹ワクチンは、2024年度から65歳以上の高齢者への定期接種の対象となっています。
(1市4町:玉名市、玉東町、長洲町、和水町、南関町)

①定期接種の費用負担:
1市4町ともに接種者は3割負担(乾燥弱毒生水痘ワクチン2,600円、不活化ワクチン1回6,600円、2回接種)で、7割は自治体の負担となります。

②ワクチン接種の可否:
帯状疱疹にすでに感染(発症)したことがある人でも、ワクチン接種は可能です。むしろ、再発予防のために接種が推奨されることもあります。

▼接種可能な方
帯状疱疹にかかったことがない方や以前に帯状疱疹にかかった方(自然感染によって得られる免疫は一時的なこともあるため、再発予防としてのワクチン接種が有効です)。

▼接種できない方
帯状疱疹発症直後の方
*一般的には、発症後6か月以上経ってからの接種が望ましいとされています(医師による判断が必要です)

③ワクチンの説明:日本で承認されている帯状疱疹ワクチンは生ワクチンと不活化ワクチンの2種類です。

④高齢者におすすめなのは?
→ シングリックス(不活化ワクチン)がおすすめです。

▼理由
・発症予防効果・帯状疱疹後神経痛の予防効果が非常に高い(90%以上)
・効果が長期間持続(10年以上)
・免疫力が低下している高齢者にも接種可能

副反応は生ワクチンよりやや強めですが、安全性は高く、免疫力の低下しやすい高齢者層にとって特に効果的です。

⑤Shingrixの有効性に関する主要なポイント
▼高い予防効果
Shingrixは、帯状疱疹の発症を劇的に減少させることで知られています。
50歳以上を対象とした臨床試験では、帯状疱疹発症阻止効果が97.2%と高い予防効果が見られ、生ワクチンでないため高齢者や免疫力の低下した人々においても効果的であることが示されています。

▼高齢者への有効性
特に高齢者に対してShingrixは非常に有効です。
一部の研究では、高齢者での発症リスクが大幅に低減したことが報告されています。

▼持続的な免疫応答
Shingrixは、ウイルス表面蛋白の一部を抗原とし、アジュバンドを添加し細胞性免疫の賦活効果を高めているため接種後に持続的な免疫応答を引き起こすことが示されています。
これにより、ワクチン接種後に10年以上にわたって高い免疫保護が続くと考えられています。

▼他のワクチンとの比較
従来の生ワクチンは免疫不全患者や免疫抑制・化学療法を受けている患者などは接種禁忌です。
一方Shingrixは、従来の帯状疱疹ワクチンよりも高い効果があります。
従来のワクチンは、特に高齢者において免疫応答が弱いことがある一方で、Shingrixは非生ワクチンであるため、免疫応答がより強力で持続的です。



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