フリースタイルリブレ2の登場
当院では令和6年12月よりフリースタイルリブレ2への変更を行なっています。
多くの1型糖尿病および2型糖尿病の患者さんが使用されていますが、新規センサーによりより高い血糖コントロールの精度が期待できますし、特にアラート機能の追加により睡眠中などでの無自覚低血糖に対する不安が大きく改善できるようです。
以下は、フリースタイルリブレ2(FreeStyle Libre 2)の特徴、前モデル(リブレ1)との比較、患者さんへのメリット、そして使用方法についてまとめた表と説明です。
▼患者メリット
1. リアルタイムでのアラート機能
リブレ2ではBluetoothを介して、設定した血糖値(低血糖・高血糖)の閾値を超えた場合にアラートが通知されます。 これにより、患者さんは危険な血糖変動に迅速に対応できます。
2. 精度向上
精度の向上により、より信頼性の高い血糖データが得られるため、治療計画の改善に役立ちます。
3. 使用対象の拡大
小児(4歳以上)でも使用可能となり、より多くの患者さんに対応可能です。
4. 簡便性と快適性
センサーは装着後14日間使用可能で、従来の指先穿刺に比べて負担が軽減されます。
5. データ管理の利便性
スマートフォンと自動的にデータ同期できるため、患者さんと医療従事者の双方にとってデータの管理と共有が容易です。
▼使用方法
1. センサーの装着
センサーを腕の後ろ側に装着します。専用のアプリケーターを使用して簡単に装着でき、装着後14日間使用可能です。
2. 血糖値の測定
スマートフォンまたは専用リーダーをセンサーに近づけると測定データを読み取れます。リブレ2ではBluetooth通信によるリアルタイムアラートも有効です。
3. データの確認と管理
スマートフォンアプリ(FreeStyle LibreLink)を利用して、血糖値の履歴やトレンドを視覚的に確認できます。アプリはクラウドと連携し、医師とのデータ共有も可能です。
リブレ2は、患者さんの日常生活をサポートしつつ、血糖管理をより精密かつ便利にするための進化を遂げたデバイスです。