2024年8月31日第346回日本内科学会・九州地方会が福岡県久留米市・久留米シティプラザにて開催され、院長が「非糖尿病慢性臓病におけるダパグリフロジンの腎保護効果の検討」というタイトルで発表を行いました。
今回はひがしクリニック通院中の非糖尿病の慢性腎臓病(CKD)155人の解析で、ダパグリフロジン10mg/日の内服によってeGFRおよびeGFRスロープが1年に渡り改善し、その効果は腎機能別および尿蛋白陰性群でも認められたという結果です。
eGFRスロープはEMPAーKIDNEY試験のサブ解析でも開始時の腎機能、尿蛋白有無に関係なくSGLT2阻害薬投与で改善することが示されましたが、本研究はこれを実臨床で追試できた結果です。

今回の発表に対して2人の先生より質問がありました。
①ダパグリフロジン投与後に重篤な副作用がなかったか、②尿蛋白陰性CKDでの腎機能改善の機序はどのように考えるかでした。


①に関しては性器感染症で中止例があり、1例は3か月以内に30%以上の腎機能低下があり中止しました。
②に関しては心不全症例も含まれており心不全改善や、貧血改善も腎機能に対し良い効果を及ぼしていると考えられます。






ウェブ問診
ウェブ予約