苦難な時こそ成長のチャンスである(当院にとっての成長について)。
苦難な時こそ成長のチャンスである(当院にとっての成長について)
この言葉は多くの指導者が口にします。
7年前の私たちは熊本地震に遭遇しました。
私は、ちょうど東京で開催される内科学会総会に週末出席予定で、ホテルも予約していました。
その週の木曜日に1回目の前震が夕食後発生しました。
次男は浪人中で、予備校の迎えを心配しTVを見ると熊本城が煙を立ててくるれていると言う夢を見ているような光景が目に入ってきました。
その後土曜日に本震を真夜中に迎え、熊本市内・益城町周辺は甚大な被害を受けてしまいました。
復興の過程で蒲島知事は創造的復興という言葉を使われ、その言葉通り熊本県はTSMCの工場建設とともに復興をしています。
まさに、熊本地震時に私の知り合いのお母さんが避難先でエコノミークラス症候群(DVT)により突然死されています。
玉名地域は地震の被害が幸い少なかった地域ですが、多くの住民が地震の再発を怖がり車中泊する患者さんが多く当院へは下肢浮腫にてDダイマー上昇を来した方が急増して行きました。
それまでは、私自身も技師もエコーセミナーでDVTの診断方法は習得していましたが、殆ど実践することはありませんでした。
このタイミングでDVTの診断精度が非常に上昇し、現在当院では整形外科および他の外科手術にて退院後の方にはルーチンでDダイマー採血を行い、異常者には下肢エコーにて多くのDVTを診断しています。
※インフォームドコンセントのための心臓・血管病アトラス・第5版より引用