当院では2023年3月より新規の心エコー・血管エコー診断装置(キャノンメディカル社Aplio i700)を導入しました。当院では3台目の装置であるAplio400の入れ替えとなります。
Aplio i700は、高度な医療画像診断を行うための最新のA I技術が組み込まれた超音波診断装置です。以下に、Aplio i700の主な特徴や機能について説明します。

1.精度の高い画像表示・検査が可能です。
Aplio i700は、高性能の画像処理技術を搭載しており、非常に精度の高い画像表示が可能です。
また、マルチビームテクノロジーを採用することで、複数の角度から同時にスキャンすることができ、より正確な心疾患・血管疾患の診断を行うことができます。
特に当院では高齢化に伴う心不全が増加しており心不全評価が重要な課題です。
2Dスペックルトラッキングによる2D Wall Motion Trackingでは、長軸3断面に対する全自動・高速な追跡処理でglobal longitudinal strain(以下、GLS)と合成polar map(極座標表示)の評価を可能としたのが特長です。自動左室駆出率Auto EFでは、米国心エコー図学会ガイドラインで推奨されているmodified Simpson法による計測をワンボタンで行え、瞬時に結果が表示されます。自動トレース解析には2D Wall Motion Trackingの自動検出技術を採用し、高精度かつ高い再現性を実現し検査時間の短縮につなげています。
Auto EF with GLSではEFとともにGLSも同時に算出し心不全の重症度評価の重要な指標となります。

2.スピードと効率の向上 Aplio i700は、高速スキャン機能を備えており、より短時間で高精度な診断を行うことができます。
また、日常ルーチン心機能計測の自動化、左室駆出率・左房駆出率測定などの自動化などにより、よりスムーズで短時間また技師間の誤差が少なく、再現性のある診断を行うことができます。

3.多様な診断に対応 Aplio i700は、心臓、血管(頸動脈・大動脈・下肢動脈・下肢静脈)、腹部臓器など様々な部位の診断に対応しています。

4.シンプルな操作性 Aplio i700は、シンプルな操作性を備えており、ワンタッチで操作が可能です。
また、カスタマイズ機能を備えているため、医師や技師が使用する診断プロトコルを自由に設定することができます。

以上が、キャノンメディカルのAplio i700の主な特徴や機能です。
最新の技術を採用しており、高精度かつ臨床検査技師に対しても快適な診断が可能な超音波診断装置です。

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